肋間神経とは、肋骨に沿って走る神経です。

この肋間神経が何らかの刺激を受けることで痛みが生じることを、肋間神経痛と呼びます。

肋間神経は身体の左右に分布されているため、症状は左右一方に出ることが多いとされています。

肋間神経は、胸や背中、お腹の知覚や、胸膜や横隔膜の痛覚、背中やお腹まわりの運動を司る神経です。

そのため、胸から背中にかけて症状が現れます。

神経痛

肋間神経は肋骨に沿っているため、わき腹や背中にかけて痛みが出現します。

肋間神経痛の痛みは、ズキズキやピリピリといった電気が走るような痛みです。

痛みの症状は左右どちらからの身体に現れます。

負荷がかかると痛みが出る

肋間神経痛は、安静にしているときには痛みが出にくいです。

咳・くしゃみ・深呼吸など肋間神経に負荷がかかると痛みが出現します。

とくに前かがみや寝返りなど特定の姿勢で身体に響くような痛みが現れます。

また、ストレスや疲れが溜まったタイミングでも出現しやすくなります。

息苦しさ

肋間神経の近くには、心臓や肺があります。

肋間神経痛の痛みが続くことで、息のしにくさを覚えることがあります。

肋間神経を放置すると、全身にさまざまな不調を招くことになります。

痛みの範囲が拡大

初期では圧迫されている部分だけに痛みが出現します。

しかし、放置することで肋骨沿いだけではなく痛みの範囲がどんどん拡大していきます。

痛みも増幅され呼吸するだけで痛むようになることもあります。

睡眠不足

痛みによって夜も眠りづらくなります。

寝返りをするごとに痛みが増幅され、睡眠不足になることもあります。

食欲低下

痛みによって日常生活にも支障をきたすようになると十分に休めなくなり、食欲も低下してしまいます。

ストレス

痛みによって睡眠不足や食欲低下が起こると、精神的なストレスも感じるようになります。

ストレスを抱えると自律神経が乱れることになり、自律神経失調症など更なる不調を招く可能性があります。

猫背・肩こり

痛みの部位によっては、痛みをかばうような姿勢になってしまいます。

そうすると、猫背や肩こりが起こります。

椎間板が後方に飛び出す「胸椎椎間板ヘルニア」や、脊柱が変形する「変形性脊椎症」などにより、肋間神経が圧迫、刺激されてしまう場合があります。

身体に潜伏していた水ぼうそうのウイルスが活性化する病気です。

湿疹ができたり、ピリピリとした皮膚表面の痛みが継続したりすることが、帯状疱疹の症状の特徴になります。

肋間神経痛が長期化すると、痛みがストレスとなってしまいます。

「ストレスで交感神経が優位に働く→筋肉の緊張が強まる、血行が悪くなる→より肋間神経痛が増強する」の悪循環に陥る可能性もあります。